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香りを飲む
2025.11.07 friday

ノンアルコールなのに、お酒を飲んだ時のようにふわりとした心地よさ。
長野県松本市でジン専門のBarを営んでいた野村仁嗣さんがコロナ禍の頃、テイクアウトでも出せるものをと考え生まれたのが、ジンから発想を得た植物の素材の香りを楽しむノンアルコール飲料「草根木皮」。
製造所を訪れた時、近くの路地を歩いているとスパイシーな香りがどこからともなく漂い、香りの先にたどり着いたのが、小さな湯宿を改装した趣のある建物でした。

入口横には、作業を終えた青い大きな鍋がずらりと並び、奥へ進むと清潔感のある加工場で瓶詰めの作業が行われていました。

作業工程をお伺いした際に印象的だったのが、素材のひとつであるカルダモンの外皮を剥いて中の種子をだす作業。砧(きぬた)という本来布打ちに使う木製の棍棒でひたすら叩くそう。
その姿を想像するととても原始的で、「草根木皮飲料 くさわけ」の香りの原点のような気がしました。 
カルダモンの種子を取り出すの際、使用する道具、砧(きぬた)。
草譯の原材料:左から カルダモン、コリアンダーシード、バニラ、他にジンジャー、レモン、
※店頭ではそれぞれの素材を標本箱に入れて展示しています。

陽の原材料:左からカシア、セイロンシナモン、シナモンリーフ、その他にレモン
ジュースともクラフトコーラともジンジャエールとも違う、 味わうというより香りや喉越しをゆっくりと楽しむ、まさにお酒のような飲み物です。

草根木皮飲料 くさわけ
web site https://kusawake.jp/
instagram @kusawake_2021
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【くさわけミニボトル】とテイスティンググラスのセット |
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【くさわけミニボトル】とラージステムグラスのセット |
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【くさわけミニボトル】とステムサケグラスのセット |
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【くさわけミニボトル】とステムサケグラスのセット |
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【くさわけミニボトル】とソーダグラスのセット |
誰かに贈りたくなる「木の匙」
2025.05.15 thursday

贈り物を選ぶとき、まずは相手の顔を思い浮かべ、好きなものや好きなこと、興味があることなど、その方にあった贈りものを頭の中でフル回転させ考えます。
普段は、そう。
そのような選び方なのですが、細部まで使う人のことを考え丁寧に作られた「ふじい製作所の木の匙」にかぎっては、木の匙を愛用してくれそうな方を思い浮かべ、贈り物にしたいと考えてしまいます。
取り分けのサーバーとしてはもちろん、ご飯を盛る時にささっと水をつけてしゃもじの代わりにしたり、あえものを混ぜたりよそったり、サーバーとしてだけではなく、しゃもじ、木ベラとして多くの活躍の場があります。
半年ほど使っていますが、特にメンテナスンスはしていなくても気持ちの良い木の肌触りのまま。使う前に木目や形にうっとりし、使うたびに使いやすさに感心し、洗った後も木の肌触りの気持ち良さについつい触ってしまいます。
兵庫県小野市のふじい製作所で作られる木製品。藤井さんご夫婦が木と向き合い誠実なものづくりをされています。木目や木の質感、形、持ち手の角度や柄の先端まで美しく、使う人のことを考え抜かれた優しさを感じられます。
木の匙を喜んで使ってくれそうな、
贈りたい人が次々と思い浮かびます。

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ふじい製作所 / 匙 |
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ふじい製作所 / 取り分け匙 |
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ふじい製作所 / デザートスプーン |
祖父に贈りたかった「ちろり」
2025.04.21 monday

「ちろり」、呼び名が愛らしいお酒を温める道具。
家ではアルミのものを使用しており、ちろりに出会うまでは日本酒は常温か冷酒でとこだわりのようなものがありましたが、年齢を重ねるうちに、寒い時期の温燗(ぬるかん)は体もあたたまり美味しいと感じるように。
やかんでお湯を沸かし火を消し、しばらくしてからちろりを入れ数分。好みの温度にするのはやや難しいのですが、その日その日で違う温度も楽しく思えるように。寒く冷えきった日には少し熱めの熱燗。おでんや鍋と一緒にいただく時は温燗で。
子供の頃は、祖父が冬になると「燗をつけて」と何度も祖母にお願いしていたのを思い出しました。
祖母が病院に入ってからは、自分でお酒をコップに注ぎそのまま呑むようになり、ちろりであたためることはなくなりました。
赤地陶房の赤地径さんの九谷焼のちろりは、絵付けが優しくあたたかくまるで家族の笑顔のよう。
今では祖父も祖母も亡くなりましたが、赤地径さんのちろりを贈ってあげたかったと今更のように思います。


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赤地径 / ちろり 小花 |
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赤地径 / ちろり 梅花 |
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赤地径 / ちろり 縦縞 |
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赤地径 / ぐいのみ 花
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赤地径 / ぐいのみ 縦縞(中に花)
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赤地径 / ぐいのみ 横縞(中に花)
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赤地径 / ぐいのみ 縦長
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贈る喜びを教えてくれたブランケット
2025.02.02 sanday

10年以上前になりますが、結婚祝いのお返しとして、樋口佳苗さんの手織りのブランケットやストールを親族に贈りました。
長年愛用している樋口佳苗さんの手織りのウールのブランケット。
足元をしっかりとあたためてくれ、膝にかけたり羽織ったり、時には首にぎゅっと巻くことも。
常にお店の椅子に掛けてあり、なくてはならない存在でお店にいる時の相棒となっています。
手に触れるたびに柔らかくてあたたかく、使うたびに嬉しい気持ちになります。
高齢の叔母には、家であたたかく過ごしてほしいという気持ちを込めて明るい色のブランケットを
体を悪くされていた叔父には、軽くて優しいぬくもりを感じる波打ったカシミアのストールを
いつも元気いっぱいの義姉のお母さんへは、私自身が愛用していたブランケットの色違いを
普段は、良いものを贈りたいと思ってもなかなか手が届かなかったりするのですが、結婚祝いのお返しとして感謝の気持ちを込めた贈り物をお渡しすることができました。叔父や叔母からは、電話や手紙で祝福の言葉と贈り物に対する感謝の気持ちが。
義姉のお母さんは10年以上たった今でも「センスある手織りのブランケットをありがとう」と喜びを伝えてくれます。
贈る方もあたたかな気持ちになり、贈られた方も嬉しくなる贈り物。
樋口佳苗さんの手織りの織物が、贈る楽しさや喜びを教えてくれました。

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樋口佳苗 / マフラー |
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樋口佳苗 / マフラー |
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樋口佳苗 / マフラー |
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樋口佳苗 / ストール
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樋口佳苗 / ストール |
手放せない1枚。
2024.11.22 friday

一度巻くと、手放せない1枚。
驚くほどの柔らかさと軽さが魅力の【Suno&Morrison】のガラ紡のストール。
仕事に行く時に首にぐるぐる。
買い物に行く時にコートの上からささっと。
家の中では、ふんわり軽いので着けていることを忘れるほど。
寒くなると体が緊張し肩こりが出てくるのですが、ガラ紡のマフラーを着けるようになってからあまり気にならなくなりました。
手紡ぎのようにふわふわとした糸は、ガラ紡機と呼ばれる紡績機で紡がれています。
明治時代、糸が貴重だった時代に落ち綿を無駄にしないよう、再び糸として使えるように作られました。
当時は風車で動いており、現在は電力で動きますが仕組みは当時のまま。
ゆっくりと紡がれたガラ紡は、空気を含んだような軽さや柔らかさ、あたたかさをかんじます。
Suno&Morrion 齋藤由清乃さんがデザインをし配色をすることで、さらに魅力ある洗練された織物に。
オーガニックコットンなので、触れるたびに気持ち良さが実感でき冬は暖かく夏は通気性があります。
「家のソファーにガラ紡のブランケットを置いておくと家族や犬と取り合いになります。」とおっしゃられるお客さまも。
触れるたびに気持ち良さが実感できるストール。贈り物にもおすすめです。


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Suno&Morrison / |
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Suno&Morrison / |






















