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長屋桃子さんの漆箸
2023.01.19 Thursday

長屋桃子さんは、島根で制作をされている漆塗りの職人さんです。
金沢で漆を学ばれ現在は島根の出雲市にいらっしゃいます。
最近、念願の工房が完成したそうで今後の活動も楽しみです。
長屋さんは器も制作されていますが、お店では漆の塗箸をお取り扱いさせていただいています。
毎日使ってもあきがこず、日常の食卓になじみ、なおかつ使いやすい。
しかも、使っていくうちに自然と艶が出て育ちます。

細くて六角なので、面が細やかな角度で指を支えてくれ動かしやすいです。
個人的には四角も好みなのですが、六角はお箸を使う仕草がより美しく感じます。
面が多いほど漆を塗る面も増え、手間も時間もかかります。
長屋さんは面の多い六角のお箸にテンションが上がるそう。さすが、、塗師です。

溜り塗りのお箸。奥行きのある色でザクロ色。
使ううちにどんどん飴色が透けていき鮮やかな赤になり育てる楽しみがあります。

巻箸は、タコ糸をくるくると巻きつけ漆を塗ります。
滑りにくく、麺箸や取り箸としても使いやすいです。
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長尾桃子|夫婦箸 Cセット |

夫婦箸で赤と黒を選ばれる方が多いのですが、最近は浅葱(アサギ )と白を夫婦箸に選ぶ方も増えてきました。
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長尾桃子|夫婦箸 Aセット |
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長尾桃子|夫婦箸 Bセット |

ご家族で「この色はお父さん、お母さん、、」と選ぶ姿を拝見すると微笑ましくなっています。食卓を彩り美味しいご飯をいただくための大切なお箸。贈り物用にご家族用におすすめです。
型染絵作家 山﨑菜穂子さん
2022.04.24 Sunday
山﨑菜穂子さんは日々の気づきや風景をモチーフにされている型染絵の作家さんです。
神奈川県で生まれ女子美術大学を卒業後、金沢卯辰山工芸工房を修了し金沢で作品を制作されています。

独自の視点で図案を型におこし、型染の技法で染め上げます。
図案家でもあり、お店のオリジナル包装紙をデザインしていただきました。
今では、「山﨑さん」や「菜穂ちゃん」と名前を呼んで包装紙を選んでくださる方も。
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日本の伝統技法の型染ですが、山﨑さんが染めて加工される作品は毎日使えるようなものばかりです。
ハンカチやバッグ、ポーチにエプロン。
普段何気なく見ている風景や物が山﨑さんの視点で切り取られ、はっとさせられたりクスッとさせられたりします。
可愛らしいといういう言葉ではおさまらない、とてもセンスのある作家さんです。

手前2つは「リンゴ」一番奥は「ヤマボウシの実」。
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普段は気づかない果物の断面や道端に生えているツタの葉など、山﨑さんの視点でみるとどれも素敵なモチーフになります。
型染は表面に色を乗せるのではなく、糸を染めるため色に深みがあり裏も表もしっかりと染め上がります。
型紙を切り抜いた部分が境界になるため、キリッとした輪郭と山﨑さんのモチーフが絶妙な組み合わせです。

「型染は制限があって、自由すぎない所が面白い」と山﨑さん。
使う人には自由な発想を与えてくれる山﨑さんの型染絵。
山﨑さんが2014年に金沢卯辰山工芸工房を修了した時の展示は今でも忘れられません。
天井から掛けられた大きな何枚もの布。
風景を切り取った型染の布でした。
大空を見上げているような気持ち良さに感動したのを覚えています。
大きな布から生まれてくる型染絵、気づくことや楽しむことの大切さを教えてもらっているような気がします。
好日用品店 廣島友紀
染織作家 樋口佳苗さんの織物
2021.12.09 Thursday
上質なウールやカシミアを用いてあたたかで包み込むようなストールやマフラー、手袋などを作られている樋口佳苗さん。

新潟県出身で女子美術大学を卒業後、東京の織物工場で働きながら自宅のお部屋にある織り機で手織りをされています。
金沢市で制作されていたこともあり、その頃からのご縁です。

樋口さんのストールを巻いた方は、みなさん「あっ」と言って心地よさを感じてくれます。
巻いた時の軽さや包まれる感覚は、人が持っている優しさにとても似ています。
人の手が作るぬくもり、愛情、優しさが伝わる織物です。
技術とセンスもすばらしく、随所に遊び心も感じられます。

織物工場では機械織り、ご自宅では手織りと、同じ織りの仕事で集中力が続くのが樋口さんのすごい所。
ご自身の制作では手織りの持つ魅力や表現の広がりを大切にされています。
両方の工程を知っているからこそ生まれてくる手織りの織物。
丁寧に織り分けられ、布の透け感やでこぼことしたテクスチャーも特徴のひとつです。


タテの糸とヨコの糸から織られる織物。
デザインを考え、糸を選び時には染色し、丁寧に下準備に時間をかけます。
そして、調和やバランスをみながら織りすすめていく。
樋口さんの経験という多くの引出しが作品に生かされています。
良いことがあった日もそうでなかった日も樋口さんの織物は、ふわっと包み込んであたためてくれます。
いつもそばで寄り添ってくれるそんな存在です。
好日用品店 廣島友紀
陶芸家 中嶋寿子さんのこと
2021.08.06 Friday
お店で取り扱いのある中嶋寿子さんは、陶土を使って作品を製作をされています。
神奈川県の出身で女子美術大学工芸学科を卒業後、2011年に金沢卯辰山工房を修了されました。現在は石川県で制作をされています。
陶の独特の表情や作品の世界観、そして中嶋さんの人柄にたくさんの方が集まります。
モノから人へ、人から人への繋がりや広がりを実感させてくれる作家さんでもあります。

中嶋寿子さんの作品は、まず石こうで型を作ります。
出来上がった型に、ちぎった土をや砕いた土の粉を中側に貼り付けていきます。
型と型を合わせる部分に土を盛り付けくっつけます。そして、時間を置いてはずし素焼きにします。
型は同じでもひとつひとつ表情が違うので、お客さまは探すようにご自分の気に入ったものを選ばれます。

陶板は、手動の機械で土をのばし布を敷いて板枠にはめこみます。
表面に、ちぎった土を貼り付けたり、砕いた土の粉をまぜます。
ナイフで絵型を切り抜き、その部分に土を埋めていき出来上がったら素焼きにします。
陶板は、正面から見ると版画のような壁画のような独特の表情です。
壁飾りや壁のタイルとして中嶋さんの作品を使用しているお店が金沢にはたくさんあります。

「好日用品店」の陶板(表札)は中嶋寿子さんが作ってくださいました。
まだ3年ほどですが、長い年月がたったような風格が漂っています。
オブジェなどは、ひとつひとつのパーツを細かく制作されています。驚くほど、細かい作業をおひとりでされています。


用途が違っても、その物が持つ雰囲気は変わりません。
土の中から発掘されたような古い昔からあるもののような。
中には、海岸に流れついたような漂流物のような作品もあります。
どの作品も静かに息づいている生き物のように感じます。
お住まいから離れた場所にある古い繊維工場の奥の片隅で、静かに制作されています。
ひんやりとした空間に古いラジオと作業用の机。
大きな木槌や粘土。石工の型がごろごろと転がっていました。

中嶋寿子さんとはお店をする前からの10年以上の付き合いです。
出会った頃に彼女の制作した大きなオブジェと出会い衝撃を受けました。
原始的で力強く、人を引き寄せる魅力に溢れていました。
現在は、ブローチや花器、器、壁掛け、小さなオブジェなども制作されています。
目にするたびに嬉しくなり、そばに寄り添ってくれる存在。
進化し続ける中嶋寿子さんの作品、生まれてくるのが待ち遠しいです。
好日用品店 廣島友紀









