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2026-01-23 11:49:00

生地史子さんの木のお皿

2026.01.23 friday


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二年ほど前に出会ったのが、生地史子(しょうじふみこ)さんの木の平皿。


選ばせていただいた桜の木のプレートは、底が円錐台になっているので、テーブルから器が少し浮き上がったかのように食卓を楽しませてくれます。そして、表面がフラットなので美しい木目を思う存分楽しめ、料理を盛り付けられます。

 

「前菜のための平皿」という名前のとおりマリネやチーズを盛り付けたり、

ドライフルーツやナッツなどを乗せておつまみ皿として。

フルーツやケーキなどを盛り付けてデザート皿に。

時には、トレーとしてマグカップを置き焼き菓子を添えて。

器の余白が盛り付けたものを一層美味しく感じさせてくれます。

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フラットな器は縁がないので、一見緊張感があり盛り付けも難しく感じるかもしれませんが、好きなものを少しずつ盛るだけで様になるというすぐれた器です。

 

表面はフラットに見えますが、真ん中はほんの少しだけ低くなっているので、ドレッシングやソースなどを料理に垂らしても広がらず自然と中心部分へ。まさに技ありの逸品。

 

生地さんから伺ったお話では、同じ木でも中心に近い部分の赤太(あかた)、幹に近い柔らかな白太(しろた)では、色味や木目が違うそう。そして、枝の近くは節目があり、根の近くは波打つような木目があります。

 

素直なまっすぐな木目のものや、環境の変化で木目が激しく波打っているものなど。

 

生地さんとお話していると、木の器に対する概念が変わり、大切な木を譲り受けたような気持ちに。

これからも我が家で、楽しく大切に使わせていただこうと思います。

2024-12-21 12:07:00

飾る和紙

2024.12.21 saturday

 

 石川県 中能登町で和紙制作を行う紙すき工房【ののわし】の松尾明香さんは、野に咲く草花で和紙を作られています。

 

 立体的な作品や色鮮やかな花々、時には異素材を和紙で包んだアートのような作品など幅広く手がけられています。今まで手紙や葉書などは好んで和紙を使っていましたが、【ののわし】の和紙に出会ってからは和紙を部屋に飾るという楽しみが増えました。

 

 我が家に迎えたのはリビングのソファーの横壁に掛けた1枚の和紙のパネル。 みょうがの葉で作られた和紙は、植物の繊維が積み重なった表情がなんともいえず、漆喰の壁や空間にすっと馴染んでいます。ソファーに座るたびにふと目に入り、家の中に植物があるような自然の素材感に心が癒されます。

 

 みょうがの葉のうっすらとした緑色が少し変化したものをいただいたのですが、時が経つにつれ素材が変化していくというのも【ののわし】さんの作品の魅力のひとつです。和紙の原料となる楮(こうぞ)だけではなく、みょうがの葉も紙になるというのも新鮮な驚きでした。風景や素材をそのまま和紙に留めたような作品は、季節の草花、愛らしい種子が和紙に包まれ、その美しさに心を奪われます。

 

 ここ数年、自然の脅威に体が萎縮し気付かない内に心まできゅっと小さくなっていたような気がします。【ののわし】さんの和紙に出会ってからは、小さな葉っぱや種、植物の美しさにはっとさせられ心がほどけていくような感覚に。部屋に飾る和紙がひとつふたつと増え、暮らしが穏やかになりました。

 

 

 


 

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ののわし 稲飾りのタペストリー
ささしぐれ
5,500円(税込)


 


 

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ののわし 稲飾りのタペストリー 
古代米 緑米
5,500円(税込)


 

 


  

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ののわし 稲リースパネル 大 
ささしぐれ
13,200円(税込)


 

 


  

2023-07-10 08:00:00

「ザクロ文庫」へ

2023.07.10 Monday 

 

 

ザクロの花が咲く6月に初雪・ポッケさんのスタジオとshop &gallary がある「ザクロ文庫」へ。

石川県金沢市の田んぼに囲まれたお住まいの奥に土蔵を改修した「ザクロ文庫」があります。

 

 

 

 

「ザクロ文庫」では、初雪・ポッケさんの指輪やブローチなどが並べられ、立体作品も置かれています。

コレクションの品々もあり、初雪・ポッケさんの世界観を見て触れて感じられます。

 

 

 

 

初雪・ポッケさんは、浅野英雄さんと眞左子さんご夫婦によるユニット。

装身具を中心に身のまわりのものや暮らしの品を金属や木、漆を使って制作されています。

 

久しぶりに訪れた「ザクロ文庫」は所々に草花が飾ってあり、つい深呼吸したくなるような清々しく気持ちのよい空間でした。

眞左子さんが甘酒で作ったバスクケーキを用意してくださり、ついゆっくりと長居をしてしまいました。

 

普段は、その場所で結婚指輪の打ち合わせなどもされています。

スタジオでもあり制作もされているので、訪れる際はご予約をお願いします。

 

 

 

 

お二人の作業場も見せていただきました。

同じ机で横に並んで日々、制作をされています。

 

浅野眞左子さんは彫刻を学び、興味があった彫金教室に通うようになりそこで働かれていたそうです。そして独立。

漆や木製品の制作を学んだ英雄さんとともに京都で「初雪・ポッケ」として活動をされていましたが、2018年英雄さんのご実家のある金沢へ。

素材は違えど、切る削る磨くという工程が似ている木と金属。

おふたりの独創的な世界観の作品が、この作業場から生み出されます。

 

 

 

「ザクロ文庫」の蔵の改修の時に、今まで気づかなかったザクロの樹を見つけられたそうです。

日々の気づきや発見、その時の気持ちを大切にしたいと「ザクロ文庫」と名付けられました。

浅野さんご夫婦の制作の場であり、人との繋がりが生まれる場、そしてご家族と過ごされる大切な場所。

 

訪れるたびに新しい発見があり、清々しい気持ちになれる「ザクロ文庫」。

次の機会に訪れるのが、今からとても楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023-04-01 11:42:00

土田和茂さんの漆のうつわ

2023.04.01 Saturday 

 

 

「ホーケキョケキョ」とウグイスが少したどたどしく鳴く頃、土田和茂さんの工房へ訪れました。

久しぶりの訪問でしたが、土田和茂さんと奥様の郁紀さんがおふたりで温かく迎えてくれました。

 

 

 

土田和茂さんは、塗師 赤木明登氏のもとで6年間修行したのち2012年に独立され、現在は輪島市で制作をされています。

 

 

 

土田和茂さんの器は、つい手に触れたくなる器。

形や質感が柔らかく、どこか人に触れるような優しい感覚があります。

 

 

 

手に触れたくなる理由には、様々な工程が隠されています。木地を研いだり布を貼ったり何度も漆を重ねたり、、、積み重ねられた工程が柔らかくしっとりとした質感や形につながります。

 

 

 

土田さんのもの作りは、使う人、相手のことを考え作られています。使いやすさや好みは人それぞれ。自分に合う器があればお選びくださいという誠実さが器にもあらわれています。考え抜かれ手間暇かけ作られた器だからこそ、普段の生活にすっとなじみ気持ちにすとんと入ってきます。

 

漆器は、器の中でも抜群に使い勝手が良いです。軽くて持ちやすく、熱いものを注いでも器が熱くならないので、手でしっかりと安心して器が持てます。特別な手入れも必要なく、例え落として割れたり欠けたりしても修繕していただけます。

 

そして、何より毎日使うことでいつもまにか艶が出て器が育ちます。毎日の食事を美味しいものにしてくれ、ふと気づくと自分なりの艶が。忙しい毎日を支えてくれ、艶が出て育った姿を見ると誇らしく、さらに愛着が湧きます。

 

 

 

土田和茂さんの気取らない誠実なお人柄と奥様の郁紀さんのたおやかで包み込むようなあたたかさ。いつも見守られているような励まされているような気持ちになります。

 

土田和茂さんの漆の器は、まさにおふたりのお人柄そのもの。毎日の生活を支えてくれる家族のようなあたたかな漆の器。初めて漆の器を選ばれる方には特におすすめです。ぜひ手に触れて、ご自身に合う漆の器を見つけにいらしてください。

 

 

2023-02-06 09:30:00

松田敦子さんの焼き菓子

2023.02.06 Monday 

 

 

松田敦子さん(嵐あっちゃん)のつくる焼き菓子は、材料にこだわり、卵、バターなど乳製品を使わない焼き菓子です。一度食べると記憶に残る美味しさで、ごはんを食べるようにもぐもぐむしゃむしゃと心も体も満たされた気持ちになります。

 

出会ったのは15年以上も前、自然食品のお店のカフェで働いていた時。松田敦子さんの作る玄米のおむすびは絶品で、あっちゃんに会いにお店に行くという人も。その後、ユニットで営んでいたヴィーガンのお弁当屋さん「niginigi」さんを経て、現在は地元の果物や野菜を使用した体に優しい食べ物のお店「Siii」さんで働かれています沖縄のマクロビオティックのカフェで働かれていたこともあり、経験の多さに驚かされます。

 

 

 

甘さが控えめで、塩やスパイスが良い塩梅。歯応えも、その焼き菓子によって違うので楽しめます。ザクザクした食べごたえやほろっとした口溶けのよいお菓子まで。ひとつ食べるだけでとても満たされた気持ちになります。

 

 

 

 

焼き菓子なのですが、お酒のおつまみにもちょうど良いです。お酒が飲めない松田敦子さんですが、酒飲みのツボを心得ていらっしゃいます。今回は、バレンタインも近いので「お酒に合う焼き菓子を」のリクエストに応えてくれました。

 

スパイスを効かせたクッキーに、国産くるみ・クランベリー・ブランデーに浸けたいちじく・オーガニックのチョコレートがごろごろ入った贅沢なグラノーラ。そして、金沢のゆずをつかったなんとも美味しいゆずピールチョコ。ゆずがもちっとして柔らかくカカオとの相性が抜群です。

 

 

松田敦子さんに「とても美味しい」と伝えるといつも決まって「素材が良いから」と返ってきます。体に良い素材をふんだんに使用し、塩やスパイス、使うトッピングにも楽しさやセンスが感じられます。「たくさん失敗もするよー」とも。

 

飾らないあっちゃん、誰からも愛される素直で素敵な女性です。

彼女に会うたび、お菓子を食べるたびに元気になります。

 

 

今回はバレンタインということもあり、カカオを使った焼き菓子を作っていただきました。数が少なくなりましたので、2月9日(木)に追加で届けていただくことになりました。どうぞお楽しみに!

 

 

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