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伝えたい布もの
2021.07.12 Monday
お店で取り扱いのあるSuno&Morrison。
Suno&Morrisonは、福岡に住む齋藤由清乃さんがはじめたブランドです。
オーガニックコットンのガラ紡を中心に、インドの手紡ぎ手織りの布やベトナムのカゴなど、実際に使ってみて気持ちよいと感じた糸や素材でものづくりをされています。
ガラ紡とは、ガラ紡機と呼ばれる紡績機で紡いだ糸のこと。
明治時代、糸が貴重だった時代にくず糸を再び糸として再生させるために作られました。
当時は水車で動いており、現在は電力で動きますが仕組みは当時のまま。
量産型の紡績機におされ、徐々に衰退し現在は2、3件で稼働しているのみとなりました。
材料を余すことなく大切にする昔の人の知恵がつまった布。
そして、なにより驚くほどの柔らかさと軽さ。触れるたびに気持ちよさを実感できます。
冬は暖かく、夏は通気性があり速乾性にも優れています。
手紡ぎの手織りのカディはインドで作られています。
使い込むほどに柔らかくなっていく楽しみがあります。インド糸は発色がとても綺麗です。
齋藤さんがデザインをし配色をすることで、さらに魅力のある布となります。
色の組み合わせが絶妙で、とても洗練されています。
ガラ紡やカディのあまり布で、赤ちゃん用のスタイやぬいぐるみを作られています。
布もの以外にもベトナムで作られたカゴやマットなども、生活に溶け込むような品物が揃ったブランド。
齋藤由清乃さんは、穏やかで芯が通った魅力的な女性です。
初めてお会いした時から、齋藤さんのお人柄に魅力を感じ背景のあるものづくりをお伝えしたいと思いました。
世の中の状況が落ち着いたら、紡績機がある一宮にもぜひ訪れてみたいです。
好日用品店 廣島友紀